血統書の発行
血統書は各畜犬団体より発行され、内容はほぼ同じです。書かれている内容は、犬種名、犬名、性別、生年月日、毛色などに加え、その犬の系図が記載されています。人の戸籍は両親を元に、その子供というようになっていますが、犬の血統書の場合は、その犬が元となって、過去に向かって行きます。これは、犬の血筋をたどる為のもので、血統書を見れば、その犬の遺伝的傾向がわかると言われています。
ジャパンケンネルクラブ(JKC)では、血統書はブリーダーの血統登録申請に応じて発行されます。ブリーダーは母犬の所有者に限り、申請できるのはJKCの会員のみです。子犬の両親である犬は、生後9か月以上のJKCに登録してある犬である事。名義変更が住んでいなければならない事。牝は、出産時期の間隔に医学上問題が無い事等、いくつかの審査基準に合格しなければ、申請は受理されません。
申請には、交配させた牝の所有者からの交配証明書と登録料が必要です。
ブリーダーが所属する愛犬クラブが申請の窓口になり、そこからJKCに書類が送られ、血統書が発行されます。必要ならDNA鑑定も行い、合格なら、コンピューター入力され、約10日間で血統書はJKCから直接ブリーダーに送付されます。
血統書の名義変更
血統書が購入者の手元に届くのは2~3か月後です。所有者名義を自分の名前に変更したい場合は、JKCに入会して名義変更を愛犬クラブに依頼します。血統書の譲渡年月日が空欄になっていますから、ここに自分の名前と譲渡年月日を記入して、クラブに名義変更を依頼します。名義変更は任意ですが、自分の名前で登録しておくと、血統書が紛失した際にすぐに調べられますし、ドッグショーの参加にも血統書は必要です。
畜犬登録
生後90日を過ぎたら、居住地の市町村の役場に畜犬登録をする義務があります。登録料を払って手続きすると、ステッカーと登録番号の入った鑑札が貰えます。ステッカーは家の玄関や門に貼っておきましょう。鑑札は、愛犬につけておけば、迷子になった場合も番号で飼い主がわかります。登録をすると、毎年狂犬病予防注射の通知も届く様になります。
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